至誠通天

良い行いも悪い行いも、お天道様はご照覧

運行管理者という資格を取得して助かりました。

私は、脊髄梗塞と言う病気で下半身に後遺症が残り、長い距離は歩けず、重たい物も持てません。トイレも和式は使えず困ります。その他、尿意、便意はあり、我慢も出来ますが、出だすと分かりません。だから、音と目で見て終わったかどうか確かめます。左足に後遺症が強く残り、今まで仕事としていたトラックの運転が出来なくなり、失業しました。

年齢ももうすぐ60歳。60歳定年が多い中、中高年の求人は少ないです。私のように病気で軽度の歩行障害のある人間を受け入れてくれる会社は、そう簡単に見つかりません。

私は、学生時代はボクシングをしていて、体力にはものすごく自信がありました。だから生涯現役で一生このトラックドライバーをやって行くつもりでした。でも、いずれひょっとしたら、体力に限界を感じるかもしれない。そうなったら仕事量を減らすか、転職するかを選択する必要に迫られる時が来るかもしれないと、資格を取る事にしました。

運送に関係する以外の資格の一つ目は、危険物取扱者乙種4類。通称乙4。これは、大学時代、専攻が応用化学だったので、化学にまつわる資格の一つぐらいは取得しようと思って挑戦しました。案の定一発合格。法令以外は覚えることは殆どなく、学生時代に勉強したことで要は足りました。乙4を持っていれば、ガソリンスタンドでも働けるし、大型自動車免許も持っているので、タンクローリーにも乗れると思っていました。

二つ目は、倉庫主任管理者。殆ど消防の勉強で、講習だけで取れたのであまり持っていると言う感覚はありません。それでも倉庫内作業をするには持っていた方が有利かなと思って取りました。

そして三つ目が運行管理者。ちょっと勉強しましたね。過去10年間の過去問をネットで拾って毎晩勉強しました。運行管理者の試験は、通常年2回あります。コースも、貨物と旅客の2コースあります。私はもちろん貨物。運行管理者の仕事は、事故を起こさせないように、運行計画を立てて、トラックを配車し、管理します。過労運転が原因で重大事故にならなように、対面点呼をして、健康状態をチェックします。責任のいる仕事で人間関係も重要です。

私は、脊髄梗塞でトラックを降りましたが、物流業界で働きたいと思っていました。それは今までのトラックドライバーとしての経験を生かせれると思ったからです。トラックドライバーの気持ちを分かってあげられる運行管理者になれると思ったからです。

物流業界の現状は厳しいものです。それは自分がその中にいたからよく分かります。