至誠通天

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山中慎介 現役続行!!

山中慎介東京後援会から山中慎介現役続行の知らせをFacebookで見て、大変喜んでいます。

11月1日にWBCよりルイス・ネリとの再戦指令が出てようで、山中慎介君本人も一念発起して、現役続行を宣言したそうです。

一度引退を考えたとすれば、気力も体力もすり減った中での現役続行はかなりの覚悟がいるはずです。超一流の選手のレベルは我々凡人のレベルでは考えられない世界です。心から応援したいと思います。

僕が、山中慎介選手の試合で印象に残っている試合は2試合あります。一番印象に残っているのは、仙台で行われた2度目の防衛戦、トマス・ロハス戦です。今でも何度か動画を観ますが実に倒し方が綺麗でした。が、倒されたロハス選手にしてみたらあんなに危ない倒され方はないですね。膝から落ちて前のめりの倒れ、顔をリングマットにこすりながら完全に失神と言うのは、ダウンの中でも危険な倒れ方です。倒す方にとっては「神の左」ですが、倒される方にとっては「悪魔の左」です。大げさではなく、生命の危険に至る倒れ方です。それでも、色々調べてみると、トマス・ロハス選手はその後8連勝しているとか。精神力と身体が強いのでしよう。普通の選手だったら、あの試合で引退を余儀なくされても不思議ではありません。ダメージは残っているはずなのですが、やはり強いのでしよう。もともと河野公平選手とWBCスーパーフライ級タイトルをかけて競り勝ち、2階級制覇を狙う実力者ではありました。変則的なボクシングで山中選手を苦しめるかもと思いきや、山中選手の強さ「神の左」の前では歯が立たなかったようです。

もう一試合は、11度目の防衛戦、相手はアンセルモ・モレノ。「神の左」対「神の目」と話題をよんだ試合です。第1ラウンド、モレノのパンチが山中をよくとらえるものの、山中が持ちこたえ、逆にダウンを奪う。WBCチャンピオンとWBAスーパーチャンピオンの意地と意地とのぶつかり合い。壮絶な打ち合いの幕開けでした。第4ラウンドには今度は山中がモレノの右フックでダウンし、久しぶりにタイトルマッチらしい高度な打ち合いの試合でした。山中はダウンの後も足がふらついて、ちょっとピンチでしたが、なんとか切り抜けました。5ラウンド目は、山中慎介選手の左ストレートがモレノの顔面にクリーンヒット。しかし、足がふらついていました。そして、第6ラウンド。山中選手の「神の左」左ストレートがクリーンヒットし、モレノダウン。モレノも足に来ていたようで、その後もふらついてクリンチに逃げるところが多く、ラウンドの終了間際には、ノックダウンに近いスリップダウンをするぐらいグロッキーでしたが何とかしのぎました。そしてそして、第7ラウンド。山中の「神の左」が炸裂。モレノダウン。もう立ってこないだろうと思ったけれど立ち上がってきた。場内はため息にも似たどよめきが。「俺はWBAのスーパーチャンピオンだ!」という、プライドだけがモレノを立たせたのでしよう。しかし戦意はもうなく、倒れるのを待っていたように僕には見えました。

こんな壮絶な試合を期待しませんが、山中慎介の代名詞「神の左」は見たいですね。