至誠通天

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山中慎介、雪辱戦に意欲満々!

今年の8月15日に4ラウンドTKO負けした山中慎介の雪辱戦が、来年の1月か2月に行われる可能性が出てきました。山中選手も「このままでは辞めれない。」と、現役続行を決意。試合の1か月後からは練習を再開していたようです。山中選手の話「単純に負けているし、ネリと再戦したい気持ちを強く持っていた。一歩進んだと思う。再戦できないとしても8月15日の試合は悔いが残るし、このままでは辞められないと言う思い。一度やってよいところも悪いところも分かっている。13度目の防衛戦よりも変なプレッシャーもなく練習できると思う」。

帝拳の本田会長の話「山中はモレノとの再戦で燃え尽きて、気持ちが守りに入った。初めて負けて火がつき練習から完全に攻めのボクシングになっている」と。ネリとの再戦以外は現役続行を認めない方針だったようですが山中選手の気迫の練習を見てネリ以外でも現役続行を認めたと新聞に報じてありました。

ネリサイドは禁止薬物ジルパテロールに陽性反応を示したことが8月22日に判明したにも関わらず、ジルパテロールが検出されたのは、成分が混入した牛肉とコンソメを摂取したからだと主張し予備検体の分析も拒否したようです。WBCは、WADA(世界アンチドーピング機構)の「クリーン・ボクシング・プログラム」に賛同し、ネリ選手に違反歴がなく、来日後の検査も全て陰性だったことなどから、故意に摂取したことの確証が得られないとして、処分なしの裁定を下し、山中とネリの両陣営にダイレクトマッチの交渉を行うように指示したと言う事です。

ところでネリ選手は、新王者凱旋試合となる地元メキシコのノンタイトル戦で4ラウンド終盤に右を受けてダウンしたと新聞に報じられていました。6ラウンドにTKO勝ちしたとはいえ、ダウンをしたとは。相手のアーサー・ビラヌエバという同級8位の選手がどんな選手なのかは全然知りませんが激しい打ち合いだったと想像できます。たらればの話かもしれませんが、山中選手がタオル投入がなく、試合が続行されていたら「神の左」が舞い降りたのではないかと思います。前回の試合でもわかるようにネリ選手は変則ボクシングです。でも、山中選手は同じ轍は踏まないでしよう。

再戦が実現すればどんな試合になるのでしよう。初回から激しい打ち合い。ネリの変則ボクシングにてこずりながらも「神の左」がヒット。それでもネリが前へ出てくる。それを迎え撃つように「神の左」が炸裂。最後は、会場の天井を見ているネリがいるような気がします。